前回、子持ち様と接する立場側の気持ちを、過去の思い出と共に振り返ってみました。
▼『同僚の立場』編、はこちら
そして今。
約8年ほど子持ち様として働かせてもらっている私が、『子持ち様』側の立場として感じたことや経験を、今一度振り返ってみたいと思います!
『子持ち様』についての体験談〜子持ち様側として、編〜
気づけば私が『子持ち様』として復職してから早8年。現在は復職後3社目で就業中です。(正社員⇒正社員⇒派遣)
正直な感想として、8年間、周りに大変助けられて何とかここまでやってきたな、という感じ。ありがたい!!
周りに助けてもらったこと
幸運にも、子持ちだからと助けてもらった場面、方が圧倒的に多かったです。本心は…色々あっただろうな、と思うけど(周りの方々が)感謝しています。具体的には、
- 急な休み、早退を快諾してくれた(ドタキャン含め)
- 休日出勤、遠出の業務を最低限まで減免してくれた
- 帰宅時間以降の業務を引き受けてくれた
- 在宅勤務させてくれた
- 前例のない勤務形態を作ってくれた
数えるとキリがないけれど、こんな感じです。
申し訳ないと思いながらも、特に時間の制約に関する部分では、周りの優しさに助けられた場面が多かったです。
申し訳なさと、後ろめたい気持ち
ところで、何があっても時間までに帰らなければならないという事実は変えられない、です。
急な休み、そして、何があっても時間になったら帰らなければならない状況。
そしてその分が周りの負担となってしまう状況。
何度頭を下げたことかわからないけれど、私は気が小さい(気にするタイプ)なのもあり、受け取る一方の優しさ(表面上、も含む)に対して『申し訳なさ』がストレスになっていました。
自分側の精神衛生上としては、開き直る方がいいのかもしれませんが、結局できないので、お互いに疲れてくる、という。終わりなき戦い…笑
嫌味を言われる覚悟
これは、「私が悪い」「会社が悪い」「嫌味を言うほうが悪い」どれでもない(というかどれでもある??)と思いますが、私も経験ありです。
直接関わる人たち(直属の上司とか、同僚とか、人事とか)は、逆に気を使ってくれているのだと思うのですが面と向かって嫌味など言われた記憶がないです。(本音はいろいろあっただろうけど…)
そして、私の場合は、なぜかほぼ関わりのない別部署の人とかに、帰ろうとしている時に『いいなー、私も帰りたーい』とか聞こえるように言われたことが何度かあります。
開き直るかどうかは別として、
だよね、わかります。申し訳ないです…
と思いながら、とりあえずその場は聞こえないフリして帰ってました。
場合によっては、時短勤務=給料も減らされている、ということを知らないのかも??という人もいますし、忙しいのに『子持ち様』、早く帰れていいよね、と思う気持ち。これは理解してもらえなくて当然と思っていた方がいいかもしれません。それが通常営業です。
そんなこと気にしなくて良い社会に…って、本当に思いますけど、今すぐは無理でしょうから。
そんな私たちの気の持ちようとは?
個人的には子供がいるから仕方ないという気持ちと、それに影響を受ける周りへの配慮を半々ぐらいで持っておく、というのが良い気がしています。
あまりに職場に気を使いすぎて、子供に無理させるのも良くないし、逆に子供優先!と開き直ってみんなに迷惑かけても当然と思うのも違う。
ということで、決めた時間にはきっぱり帰りつつ、職場(周り)に対してはできる限りの準備と行動をもってご迷惑を最小限に抑えようとする姿勢が超重要だと思います。
私が心がけていること
『事件発生』に常に備えておく
ご迷惑事件が発生しがちな場面、それは「休まなければいけない」「帰らなければいけない」この2点が多いです。
なので、まずは、急な休みや日ごろの帰宅時間前後の自分が急に休んでしまった場合にその業務をどうするか、ということをじっくりイメージしてみることが必要です。
◆毎日必ず実施する必要のあること
→不在時誰かにやってもらうための段取りと引継ぎ
◆〆切後の対応や帰り間際に差し掛かりそうな案件
→〆切に余裕をもって設定する、開始時間などの設定を早める、などの事前対策
◆単発の案件(会議など)
→万が一の想定をして、家族と時間調整について決めておく(この日は絶対休めない、と早くから予約する)
困っている人がいたら進んで協力する
「困ったときはお互い様」の空気を自ら作り出していく、というのが重要です。子持ち様でなくても、体調不良やご家庭の事情、突然何かが発生など、休んだり人手が足りなかったり、それは誰にでも起こりうることです。
ということで、日ごろから視野を広げて何か困っている人を見つけたら進んで協力を申し出る、というのも良いです。そうすれば逆にこちらが困っているときに協力的な姿勢を見せてくれたりします。時間に追われ忙しくとも「お互い様感」の空気をしれっと作り出していく、という地道な作戦は何気に後にもつながっていくのでおすすめです!
普段から周りとコミュニケーションをとるようにする
前項の「お互い様感」な空気を作り出していく、ということとも少し似ているのですが、とりあえず普段から周りとコミュニケーションを取るようにするという「普通のこと」も非常に重要です。ランチにいくとか、雑談するとかでも!
お互いに「へー!そうだったんだ」「そういう雇用形態なんだ!」「こんなこと思ってたのね!」とか、意外に知らなかったことが明かされて、『イライラ=不公平感』を軽減させることにつながったりもします。
【例】
前:『あいつ同じ給料もらってんのに、子持ち様だから早く帰っていいの?は?』
後:『時短勤務契約で給料時間分減ってたんだ!じゃあ時間で帰らないとダメですね!』
みたいなことです。すべての人に納得してもらうことは難しいけれど、不公平感をなるべく軽減していくために効果があったりもします。
また、悩んだときは上司に、自分の思いや状況を伝えたり、逆に周りのみんながどう感じていそうなのか聞いてみたり、というコミュニケーションもいいと思います。
嫌味は聞き流す
そして、とくに、直属の上司からの注意等以外の場合、まず、聞き流します。気になる場合は、一旦申し訳なさそうな態度をみせましょう。いちいち気にするのはストレスがすごいです!
転職を視野に入れる
これは私自身の話ですが、とはいえ、やはり周囲に嫌味を言われたり頭を下げたり、迷惑ばかりかけている…という状況は結構ストレスになります。(意外に気が弱いため)
ということで、私は『きっかり時間に帰ることを逆に求められる』職に転職をしました。
派遣の場合は時給で、外から派遣されてきた人。むしろきっちり帰ることが基本中の基本なので。1人だけ定時に帰って…モヤる…とか絶対ないです。その点で、気は楽です。
【おまけ】同じく『子持ち様』のくせに、多分夫はこの経験ほぼしてないと思う
これ、夫側は多分気づいてないです。(少なくともうちの場合)
たとえ、子供の体調不良や学級閉鎖があっても、会議があるから休めない!早く帰れない!って一言言えば終了なので。会社で気まずい思いも子持ち様扱いされることもなく、普通に働いてるんですかね。多分。
一年ぐらい通しで交代してみてほしいですよね。
男性の育休というか、1年間逆でやってみるという『普段やっていない方が普通に働きながら家と子供の世話をほぼワンオペで1年以上行う』的なやつ義務化してほしい…。
まとめ
私たちが『子持ち様』と呼ばれる今…子持ちが悪いことではないのに、とはいいつつも、周囲の気持ちも理解はできます。対処方法はケースバイケースだと思いますが、お互いのストレスをできる限り小さく抑えるためには何ができるのか。揉めたり開き直る前に一度考えてみても良いのかなと思います!(とはいえ、もしかしたら開き直るのも一つの手かも)自分でできること、上司や会社に動いてもらうこと、両方ありますが、色々試してみるのは大事です。
そして、もう一つ。皆に完全に理解してもらうことは諦めた方が良いが、正直、理解してくれる人の方が多い気がしているので、希望を失わずにいた方がいいと感じています。(ただし謙虚さは必須)
最後まで読んでいただきありがとうございました!