『子持ち様』というワード
最近、ネットやメディアで『子持ち様』と言うワードを急激に見るようになった気がします。(急に誕生した??)いろんな論争が起こっているのでしょうか?しかも、多分ディスられているであろうネーミング!!!
私も現在『子持ち様』の立場なので、真摯に受け止めつつ記事を読んだりしているので、今日は『子持ち様』について考えてみました。
独身時代の私と『子持ち様』の思い出
たしかに、私も独身の頃は『子持ち様、、、』という気持ちになったことがありました。
しかし、周りにお子さんのいる上司、先輩、同僚が複数いましたが、誰に対しても平等に同じ気持ち(悪い意味で)を抱いていたかというと、そういえばそうでもないです。その違いってなんだろう?と整理してみると、そこは私の場合、『子持ち様』側の普段の行いや仕事の処理の仕方、さまざまな場面での態度的なものに左右されていた気がします。
※注:以下、昔の私の心の狭さがどんどん出てきますが(笑)適度に流してお読みください※
心が狭いとはいえ、私は、子持ち=迷惑ということは思ってないし(介護とかも)、むしろ家族が体調崩して、とかの時は是非帰ってください!あとは我々がやりますので!と思ってました(本当に)。仕方ないことですしね!!
だが、しかし。正直にいうと、…うーん、、、ってなることもありました。私の主観ですがどんな時にそういう気になったのか、をはっきり思い出し、書き出すことで再確認したいと思います。(今の自分のためにも…)
『子持ち様』についての体験談〜じゃない側として、編〜
今回は、私が『子持ち様』と共に仕事する立場、として体験した実話を思い出して書いてみたいと思います。
私がイラっとしたケース
定時で帰るために仕事が雑
これは、お迎えがあるので定時に帰る、というために適当に仕事をして早く終わらせる、というケースです。雑に仕事をすると、どこかで誰かに迷惑がかかります。たとえば、説明が雑で相手が理解できていない…字が汚すぎて読めない…人の相談事には取り合わない…必要なコミュニケーションをとらない…そんな場面を見た時、効率化と雑って違うんじゃないか…という想いが芽生えました。真面目に効率化も考えて業務をして、時間内に終えられないのであれば上司やチームのメンバーに相談して、役割分担や人員の見直しを相談してみる、という方がいいと思います。
繁忙期も当然のように帰る
皆が忙しい繁忙期。具体的なわたしの経験を書くと、独身時代の私と、子持ち様の先輩が2人体制でチームだった時。業務の都合で繁忙期があるのですが、その時も先輩は定時で帰らなければならない。それはよく理解しており、『帰るな!』とは全く思わなかったのですが、驚いたのはその態度、、、私が遅くまでやっていることを知っている状況で、『帰りまーす』とだけ言って毎日定時にお帰りになられてました。私は自分の仕事終わったし!ということですね!
…ごめんなさい、違います。
私、かわりに色々やってますよー怖くて言えないだけです。そして、そんなあなたに気を遣ってみんな私に相談事持ってくるんですよね、と日々イラついてました。
それなのにおしゃべりしてる(暇?)
定時で帰るのは理解している。しかし、仕事を雑にこなして無理やり定時で帰っているのになぜ、パートのおばちゃんとおしゃべりしてる暇があるのか。教えてくれ!残業し、お喋りもせずやってる私にぜひ教えてくれ!!
こちらのことは助けてくれない
自分の仕事を早くこなして(雑だから)定時で帰る。そのためには後輩であろうと異動してきたてだろうと構わない。関わらないようにします。わからないことがあっても、困っている人がいても、構ってる暇ないので知らないでーす!というスタンス。
周りに配慮も感謝もしない
そして、そういう方の場合、最終的に周りに配慮や感謝はしません。なぜかというと、定時で帰っても休みを取っても、結局回っているのは、『私が優秀で仕事が早いから』と思っていらっしゃるからです。あるいは、『子供がいるんだし、当然』と思っていらっしゃるからです。大体の場合、態度に現れています。
逆にイラっとしなかったケースとは?
独身時代に、子持ちの上司(女性)と働いたことが何度かあります。前項までは『イラッとした』ケースを書きましたが、相手によって『イラっとしなかった』ケースもあります。違いはなんなのか。結局『日頃の行いと態度』これはある気がします。
日々一緒に働いていて、とくにイラっとしなかった相手(子持ち様)も、休むし定時に帰ります。
しかし、彼女(上司)はいつも真面目で効率の良い仕事ぶり。性格もよく上にも下にも好かれ、毎日定時帰りでもちゃんと昇進していました。私が自分の仕事の都合で残らなければならない時、自分は定時に帰るとしてもかならず『大丈夫?』と帰り際に声をかけてくれ、時には延長保育して一緒に残ってくれたりもしました。定時の中で、私だけに残業が発生しないようにコミュニケーションをとり、対策も考えてくれました。なのでイラっとしたことがなかったという印象です。むしろ上司として尊敬してました。
『周りの社員に対する配慮』について
最近、子持ち様のために周囲(同僚)の業務量や残業が増えてしまうことに対して、同僚の方に手当を支給する、という新制度を設けたというニュースがありますね。
これで全てが解決されるわけではないですが、私は賛成派です。同僚の方も(おそらく昔の私も)、仕事は増えたが、手当をもらえるならやる甲斐もあるな、と思える気がするからです。
また、これは制度ではないですが、例えば休日出勤や出張なども、子持ち様はやらなくて良い、代わりに男性やお子さんのいない社員がやってください、というケース、結構あるのでは?と思っています。本人たちが本当に納得してるなら別ですが(本当に出たい、行きたい人もいると思うので)『子供の世話』が『遊びや美容院の予約』より優先と会社や上司が勝手に決めるのは良くないです。どちらも個人的かつ大事な都合に変わりがないからです。
誰も出られない、という場合は子持ち云々とかではなく、みんなで話し合うべきです。
子持ち様側も、『ラッキー!免除された!』とか思わずに(たとえ内心思っていたとしても、外に出さない!)、周囲への配慮は最大限必要です。
まとめ
書いてみて、改めて思ったこと。
仕方ないことはたくさんあります(子持ち様に限らず)。そして、ありがたい事に、理解してくれる人も助けてくれる人もたくさんいます。しかし、客観的に見た時に『子供いるし当然!』『時短だから給料安いし、当然!』みたいな気持ちを持っているとそれはきっと周りに伝わっています。
『帰れないとほんとに困るので、舐められないように凛とした態度で!』ということなのかもしれないが、なんかそれは違う気がします。時間的な制約があったとしても、業務時間内はせめて、周囲への配慮や仕事への真摯な取り組み(効率化も含め)、感謝の気持ちを持つ(表す)、できる限り協力する、というのはとても大事だと思います。
私もあの頃の気持ちを思い出し、初心に帰って『子持ち様』として働いていきたいと思いました。(私も周りにそう思われてる可能性があるので、態度など気をつけたいと思います)
※そういう意味でいうと、非正規(私は今派遣)の場合は初めからそういう人として雇っている、という周囲の心持ちもあるので、やや寛容に見てもらえる気はしています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!